「モデルの世界って、10代のうちに始めないと無理なんじゃ…?」
そんな不安を感じている20代の方は、どうぞ安心してください。そんなことはまったくありません。
10代の頃、芸能事務所に所属してモデルとして活動していた私ですが、大学進学を機に一度は表舞台から離れました。そして30歳を目前にした28歳のとき、結婚して子育てをしながらも「もう一度、レンズの前に立ちたい」という想いが抑えきれなくなり、副業としてモデル活動を再開したんです。
今では、エステサロンの撮影モデルやアパレルブランドのファッションモデルとして、月に数回の撮影に参加しています。SNSでの発信も続けているうちに、気づけばInstagram経由でのオファーも増えてきました。
この記事では、20代からモデルを目指すあなたに向けて、以下の内容をお伝えします。
20代でもモデルになれる理由と市場のリアルな状況
現役モデルとして感じた現場のリアルな事情
成功と失敗の分かれ道を、体験談を交えて解説
私だからこそ語れる、リアルなモデル業界の姿をお届けします。「遅いかも」と思っているあなたの背中を、優しく押せたら嬉しいです。
20代からでもモデルを始められる理由

「モデルは10代からスタートしないと厳しい」という固定観念、ありますよね。でも実際には、20代からモデルを目指す道は確実に広がっているんです。現場で出会う女性モデルの中には20代後半でデビューした方も少なくありません。
20代は「大人モデル」としての需要が高い
まず知っておいてほしいのは、モデル業界の多様化です。一昔前のように「雑誌の専属モデルになってランウェイを歩く」だけがモデルの仕事ではなくなりました。
現在、美容系サロンやエステ、ヘアモデル、ウェディング関連の撮影では、20代から30代の女性モデルが主役です。企業側も「リアルな大人の女性像」を求めているため、年齢を重ねた落ち着いた雰囲気や表情の豊かさが武器になります。
実際、私がメインで活動しているエステサロンのモデル案件では、「20代後半から30代の、ナチュラルな美しさを持つ女性」という依頼が圧倒的に多いんです。10代の若々しさとは違う、大人ならではの魅力が求められているんですね。
雑誌でも、かつては10代向けのファッション雑誌が主流でしたが、今は20代の働く女性をターゲットにした女性ファッション誌やWEBメディアが増えています。SNSでの発信を前提にした広告案件も増えているため、モデルとしての活動の幅がぐんと広がっているんです。
SNSが「第2のオーディション」になった
私がモデル活動を再開したとき、最初はエステサロンの知人から「撮影モデルやってみない?」と声をかけてもらったのがきっかけでした。でも、その後の展開を大きく変えたのが、Instagramでの発信だったんです。
撮影した写真をSNSに投稿し、ハッシュタグをつけて発信を続けていたら、数ヶ月後にアパレルブランドの方から「うちの商品も着てもらえませんか?」とDMが届きました。それが今も続いているお仕事のひとつになっています。
今の時代、InstagramやTikTokなどのSNSは、モデルを目指す人にとって「第2のオーディション会場」です。事務所に所属していなくても、フォロワー数や投稿のクオリティ次第で、企業から直接オファーが来るチャンスがあります。
実際、モデルオーディションに応募する際も、SNSアカウントの提出を求められることが増えました。フォロワー数だけでなく、「どんな世界観で発信しているか」「ファンとのコミュニケーションが取れているか」といったセルフブランディング力が評価されるんです。
20代からのスタートでも遅くない理由、それは「SNS時代だから」です。むしろ、社会人経験を経て培ったコミュニケーション能力や、自分らしさを表現する力が、モデルとして武器になる時代だと感じています。
モデルの種類を理解しよう

「モデル」と一口に言っても、実はさまざまなジャンルがあります。私自身、再スタート時に「どんなモデルを目指すか」を明確にしたことで、活動の方向性がぐっと定まりました。ここでは、20代の女性に人気のモデルジャンルをご紹介します。
20代に人気のモデルジャンル
モデルタイプ
活動例
向いている人
ファッションモデル
ECサイト、雑誌撮影、展示会
身長170cm前後でスタイル重視、トレンドへの感度が高い方
ビューティーモデル
コスメ・エステ・スキンケア広告
肌の美しさや表情の豊かさが魅力の方
サロンモデル
美容室・ネイルサロン・ヘアカタログ
SNS活用が得意で、継続的に案件を受けたい方
イメージモデル
商品・ブランドの広告塔
親しみやすさや雰囲気を大切にできる方
インフルエンサーモデル
SNS連携の広告案件
フォロワーとの信頼関係を築ける発信力のある方
私が最初に選んだのは「サロンモデル」でした。美容室やエステサロンのモデルは、撮影時間も比較的短く、副業として続けやすいのが魅力です。
最初の数回は無報酬での撮影でしたが、サロン側との信頼関係ができてくると、「次回は報酬をお支払いします」「うちの商品をPRしてもらえませんか?」と依頼が広がっていきました。継続してお仕事をいただくうちに、今ではSNSでのPR案件にも発展しています。
また、ファッションモデルを目指す場合は身長が170cm以上あると有利ですが、ビューティーモデルやイメージモデルでは身長よりも「表情」や「雰囲気」が重視されることが多いです。自分の強みを活かせるジャンルを選ぶことが、モデルとして活躍するための第一歩になります。
20代のモデルとして活動を始める3ステップ

「モデルになりたい」と思ったとき、具体的に何から始めればいいのか分からない方も多いはず。私自身も再スタート時は手探りでしたが、いくつかのステップを踏むことで、確実に活動の幅が広がっていきました。ここでは、20代からモデル活動を始めるための3つのステップをご紹介します。
①ポートフォリオ・写真を用意する
モデル活動の第一歩は、自分を表現する「ポートフォリオ写真」を用意することです。オーディションやモデル事務所への応募、SNSでの発信など、あらゆる場面で写真が必要になります。
「プロのカメラマンに依頼しないとダメなの?」と不安に思うかもしれませんが、最初はスマホ撮影でも十分です。私も再スタート時は、友人に頼んで自然光の入るカフェで撮影してもらった写真を使っていました。
撮影のポイント
自然光を活用する:朝や夕方の柔らかい光の中で撮ると、肌がきれいに見えます
全身・バストアップ・表情違いを数枚:さまざまなシーンに対応できるよう、複数パターンを用意
服装はナチュラル系で清潔感重視:白やベージュなど、シンプルで爽やかな印象の服装がおすすめ
メイクは控えめに:撮影依頼側が「どんなメイクも似合う素材」を見たいため、ナチュラルメイクが基本
もちろん、本格的に活動したいならプロのカメラマンに依頼するのもひとつの手です。相場は1万円から3万円程度で、プロフィール写真としてのクオリティが格段に上がります。私も活動が軌道に乗ってきた頃、2万円でプロに撮影してもらい、それをメインのポートフォリオにしています。
②モデルオーディション・登録を探す
ポートフォリオが用意できたら、次は実際にモデルオーディションや案件募集に応募してみましょう。今はオンラインで気軽に応募できるサービスが増えているので、地方在住の方でもチャンスが広がっています。
代表的なモデル募集サイト
narrow.jp:モデル・タレント案件が豊富で、初心者向けの募集も多い
Deview:広告モデルやイメージモデルの案件が中心
Instagram:ハッシュタグ「#モデル募集」で検索すると、企業やフォトグラファーからの募集が見つかる
私自身、Deviewでヘアモデルの募集に応募したことがあります。応募から約1ヶ月後、ヘアケアブランドの広告撮影に採用されました。報酬は1回の撮影で3万円。その後、同じブランドからリピート依頼もいただき、今でも年に数回お仕事をさせてもらっています。
オーディションに応募する際は、写真だけでなく「なぜモデルになりたいのか」「どんな魅力を伝えたいのか」といった自己PRも重要です。事務所やクライアント側は、ビジュアルだけでなく「人となり」も見ています。SNSアカウントを提出する場合は、投稿内容や世界観にも気を配りましょう。
③モデル事務所・エージェントに登録する
モデルとして本格的に活動したいなら、モデル事務所やエージェントへの登録も検討してみてください。事務所に所属することで、個人では受けられない大きな案件にチャレンジできるチャンスが広がります。
事務所選びのポイント
まず気をつけたいのが、登録費や宣材写真代を請求してくる詐欺まがいの事務所です。信頼できる事務所は、基本的に登録時に高額な費用を請求することはありません。宣材写真の撮影代として数万円を求められる場合もありますが、契約前に必ず内訳を確認しましょう。
また、契約形態も重要です。「専属契約」なのか「業務委託」なのかによって、活動の自由度が大きく変わります。専属契約の場合、他の事務所やフリーでの活動が制限されることが多いため、副業としてモデルを続けたい方には「フリー+エージェント併用」がおすすめです。
信頼できるモデル事務所の例
INCENT
レプロエンタテインメント
アービング
私は現在、フリーランスとして活動しながら、案件ごとにエージェントを通じてお仕事をいただくスタイルを取っています。自分のペースで活動できるため、子育てと両立しやすいのが魅力です。
実は過去に一度、契約内容をよく理解せずに事務所と契約してしまい、トラブルになった経験があります。「専属契約なのに他の仕事を受けてしまった」ことで、事務所側との信頼関係が崩れ、結果的に活動を一時停止せざるを得なくなりました。
だからこそ、契約書は必ず隅々まで確認し、分からないことは納得できるまで質問することが大切です。モデル業界は華やかに見えますが、ビジネスとしてしっかり向き合う姿勢が求められます。
20代モデルのリアルな収入事情

「モデルって、実際どれくらい稼げるの?」
これ、一番気になるところですよね。私もモデル活動を再開するとき、副業としてどの程度の収入が見込めるのか不安でした。ここでは、私自身の経験を交えながら、20代モデルのリアルな収入事情をお伝えします。
ジャンル別の収入イメージ
活動ジャンル
案件単価(目安)
備考
雑誌モデル
1〜5万円/撮影1回
拘束時間が長め(4〜8時間)
広告モデル
5〜20万円
イメージ契約の場合、年間契約もあり
サロンモデル
0〜1万円+商品提供
継続することで案件増加につながる
インフルエンサーモデル
1投稿5千〜10万円以上
SNSフォロワー数に依存
私の場合、エステサロンのモデルとInstagramでのPR投稿を合わせて、月に5万円前後の副収入を得ています。サロンモデルは1回の撮影で5千円から1万円程度、Instagram投稿は1件あたり1万円から3万円といった感じです。
最初の頃は「無報酬でもいいから経験を積みたい」という気持ちで引き受けた案件もありました。でも、継続して誠実に対応していくうちに、「次回からは報酬をお支払いしますね」「他のサロンも紹介しますよ」と声をかけてもらえるようになったんです。
女性モデルとして活動する上で大切なのは、「最初から高収入を狙うのではなく、まずは実績と信頼を積み重ねること」だと実感しています。
案件を増やすコツ
モデルとしての収入を安定させるためには、「継続的に仕事をもらえる関係性」を作ることが何よりも重要です。ここでは、私が実践している案件を増やすコツをご紹介します。
SNS運用が鍵
Instagram やTikTokでの発信は、今やモデル活動に欠かせません。私が意識しているのは、以下のポイントです。
ハッシュタグ戦略:#モデル #エステモデル #ヘアモデル など、ジャンルに合わせたタグを5〜10個程度つける
撮影クレジットのタグ付け:撮影してくれたサロンやブランドをタグ付けすることで、相手にも喜ばれるし、次の依頼につながりやすい
統一感のある世界観:投稿全体のトーンを揃えることで、ブランドイメージが伝わりやすくなる
実際、私のInstagramを見た別のエステサロンから「うちでもモデルをお願いできませんか?」とDMをいただいたことが何度もあります。SNSは、自分を知ってもらうための最強のツールです。
撮影マナーと返信速度が次の仕事を呼ぶ
意外かもしれませんが、モデルとして継続的に仕事をもらえるかどうかは、「撮影現場でのマナー」と「コミュニケーションの速さ」で決まると言っても過言ではありません。
時間厳守は絶対:遅刻は信頼を一瞬で失います
笑顔と感謝の気持ち:撮影後には必ずお礼のメッセージを送る
返信は24時間以内:依頼やメッセージへのレスポンスが早いと「また頼みたい」と思ってもらえる
私自身、撮影後には必ず「今日はありがとうございました!楽しく撮影させていただきました」とメッセージを送るようにしています。些細なことですが、こうした積み重ねがリピート依頼につながっているんです。
モデルという仕事は、見た目だけでなく「人としての信頼」が問われる職業です。礼儀やコミュニケーション能力が、次のチャンスを引き寄せます。
モデル活動でよくある失敗と対策

モデルとして活動していく中で、私自身もいくつかの失敗を経験してきました。中には「あのとき気をつけていれば…」と後悔したこともあります。ここでは、よくある失敗例と、それを避けるための対策をお伝えします。
よくある失敗
①宣材写真詐欺・登録料商法
モデル事務所への登録を考えているとき、「まずは宣材写真を撮影しましょう。費用は10万円です」と言われたら要注意です。信頼できる事務所は、高額な登録料や撮影費を請求することはほとんどありません。
私の知人も、「モデルデビューできます!」と言われて高額な撮影費を支払ったものの、その後一切仕事の紹介がなかったという経験をしています。契約前には必ず事務所の評判を調べ、口コミをチェックしましょう。
②スケジュール管理のミスによる信頼低下
副業としてモデル活動をしている場合、本業や子育てとのスケジュール調整が難しいこともあります。私も一度、撮影日を勘違いして直前にキャンセルせざるを得なくなり、クライアントに迷惑をかけてしまったことがあります。
それ以降、撮影依頼を受けたらすぐにカレンダーアプリに登録し、前日にはリマインダーを設定するようにしています。信頼は一度失うと取り戻すのが難しいので、スケジュール管理は徹底しましょう。
③SNS炎上(投稿内容・タグ付けトラブル)
SNSでの発信は、モデル活動において大きな武器になりますが、同時にリスクもあります。特に気をつけたいのが、投稿内容やタグ付けに関するトラブルです。
例えば、撮影したサロンやブランドの許可なく写真を投稿したり、契約内容に反する投稿をしてしまうと、クライアントとの信頼関係が崩れます。また、プライベートな投稿でも、誰かを傷つける内容や不適切な表現は避けるべきです。
私は投稿する前に必ず「この内容は誰かに不快な思いをさせないか?」「クライアントの意図に沿っているか?」を確認するようにしています。SNSは世界中に公開されているという意識を常に持つことが大切です。
成功のためのポイント
契約は必ず書面で確認
口約束だけで仕事を進めてしまうと、後々トラブルになることがあります。報酬額、撮影内容、使用範囲、契約期間など、細かい条件は必ず書面で確認しましょう。
私自身、過去に契約内容を十分に理解しないまま事務所と契約してしまい、専属契約だったにもかかわらず他の仕事を受けてしまったことがあります。結果的に事務所との関係が悪化し、一時的に活動を停止せざるを得なくなりました。この経験から、契約書は隅々まで読み、分からないことは必ず質問するようになりました。
SNS投稿は世界に公開されている意識を持つ
SNSでの発信は、自分をアピールする場であると同時に、常に見られているという意識が必要です。過去の投稿が原因で案件を失うこともあるため、定期的に自分の投稿を見直すことをおすすめします。
「自分にしか出せない雰囲気」を大切にする
モデル業界には、美しい女性モデルがたくさんいます。その中で選ばれるためには、「自分らしさ」を大切にすることが何よりも重要です。
私は身長が特別高いわけでもなく、劇的に華やかな顔立ちでもありません。でも、「ナチュラルで親しみやすい雰囲気」が自分の武器だと理解しています。だからこそ、エステサロンやヘアモデルといった「リアルな大人の女性」を求める案件で選ばれてきたのだと思います。
あなたにしか出せない魅力を見つけ、それを磨いていくことが、モデルとして長く活躍するための鍵です。
モデルの仕事を長く続けるために
モデルとして活動を始めたら、次に考えるべきは「どうやって長く続けていくか」です。私自身、28歳で再スタートしてから4年が経ちますが、子育てをしながらでも続けられているのは、いくつかの工夫とマインドセットがあるからだと感じています。
セルフケア・モチベーション管理
モデルという仕事は、見た目だけでなく体調管理やメンタルの安定が求められます。特に20代後半から30代にかけては、仕事や家庭との両立で忙しくなる時期でもあるため、自分自身をケアする習慣が欠かせません。
睡眠・食事・運動の習慣化
私が最も意識しているのは、この3つです。撮影前日は必ず7時間以上の睡眠を確保し、むくみを防ぐために塩分を控えた食事を心がけています。また、週に2〜3回は軽い運動(ヨガやウォーキング)を取り入れることで、体のラインをキープしています。
特に20代後半になると、10代の頃のように「何もしなくても体型が維持できる」というわけにはいきません。でも、無理なダイエットや過度な運動は逆効果。健康的な美しさを保つことが、長く活動するための基本です。
最近は、サウナにも通い始めました。デトックス効果で肌の調子が良くなり、撮影前のコンディション作りに役立っています。
定期的なプロフィール更新
モデルとしての方向性は、年齢や経験とともに変化していきます。私も28歳で再スタートしたときは「とにかく何でも挑戦したい」という気持ちでしたが、32歳になった今は「自分の魅力を活かせる案件」を選ぶようになりました。
ポートフォリオ写真も、半年に1回は新しいものを追加しています。髪型や雰囲気が変われば、求められる案件も変わるからです。SNSのプロフィール欄も定期的に見直し、「今の自分」を正確に伝えられるよう工夫しています。
20代後半からは”自分の個性”を打ち出すステージへ
10代や20代前半の頃は、「流行を追う」「多くの人に受け入れられる」ことが重視されがちです。でも、20代後半からは「自分らしさ」を前面に出すことで、他の女性モデルとの差別化が図れます。
私の場合、「子育て中のママモデル」という立ち位置を明確にしたことで、同じような境遇の女性向けのブランドから声をかけてもらえるようになりました。弱みだと思っていたことが、実は強みになることもあるんです。
キャリアの広げ方
モデルとしての経験は、他のキャリアにもつながります。私自身、モデル活動を通じて得たスキルが、ライターとしての仕事にも活きていると感じています。
PRモデル・アンバサダー・講師など次の展開へ
モデルとして実績を積んでいくと、単発の撮影だけでなく、ブランドの「アンバサダー」や「PRモデル」としての契約オファーが来ることもあります。これは、年間契約で安定した収入が見込めるため、副業モデルとしては理想的な形です。
また、モデルとしての経験を活かして、「セルフブランディング講座」や「SNS活用セミナー」の講師として活動する道もあります。私も最近、友人から「Instagramの使い方を教えてほしい」と相談されることが増え、小規模なセミナーを開催したこともあります。
モデル経験は「発信・表現・セルフブランディング」の土台になる
モデルという仕事を通じて学べるのは、単に「撮られる技術」だけではありません。
どう見せたら魅力が伝わるか(表現力)
どう発信すれば共感されるか(発信力)
自分をどうブランディングするか(セルフプロデュース力)
これらのスキルは、モデル業界だけでなく、SNSマーケティングや個人事業、さらには日常生活においても役立ちます。私がライターとして独立できたのも、モデル活動を通じて培った「自分を表現する力」があったからだと思っています。
子育て・副業と両立しながら続けることも可能
「子どもがいるとモデルなんて無理」と思っていませんか? 実は、そんなことはありません。
私は4歳の娘を育てながら、月に3〜5回程度の撮影をこなしています。撮影は基本的に日中の数時間で終わるため、保育園に預けている間に済ませることができます。また、在宅でできるSNS投稿の案件なら、子どもが寝た後や週末に対応できます。
大切なのは、「無理をしない範囲で続ける」こと。すべての依頼を受ける必要はなく、自分のライフスタイルに合った案件を選べばいいんです。クライアント側にも事前に「子育て中のため、急な対応が難しい場合があります」と伝えておくことで、理解してもらえることが多いです。
モデルという仕事は、自分の人生のステージに合わせて柔軟に続けられる職業だと実感しています。
20代女性モデルランキングから学ぶ成功のヒント
「憧れのモデルはいますか?」と聞かれたら、あなたは誰を思い浮かべるでしょうか。女性モデルランキングで常に上位に名を連ねる20代のトップモデルたちには、共通する成功の秘訣があります。
中条あやみさんに学ぶ「多才さ」
中条あやみさんは、モデルとしてだけでなく、女優やタレントとしても幅広く活躍されています。専属モデルとしてファッション雑誌で人気を集めながら、映画やドラマにも多数出演。その美しさだけでなく、演技力やトーク力でも評価されています。
中条あやみさんの魅力は、「モデルとして」だけに留まらない多才さです。20代のうちにさまざまな分野に挑戦し、自分の可能性を広げていく姿勢は、私たちも見習いたいポイントです。
藤田ニコルさんに学ぶ「SNS発信力」
藤田ニコルさんは、モデルデビュー後、InstagramをはじめとするSNSでの発信力を武器に、若い世代から絶大な支持を得ています。親しみやすいキャラクターと、トレンドを押さえたファッションセンスで、タレントとしても大活躍です。
藤田ニコルさんの成功の鍵は、「自分らしさを貫くこと」と「ファンとの距離感」です。SNSでのコミュニケーションを大切にし、フォロワーとの信頼関係を築いています。これは、私たちがインフルエンサーモデルを目指す上で非常に参考になります。
桐谷美玲さん、本田翼さん、広瀬すずさんの共通点
桐谷美玲さん、本田翼さん、広瀬すずさんといったトップモデルたちには、いくつかの共通点があります。
モデルとして専属契約を経験している
女優としても高い評価を得ている
SNSやメディアでの露出を積極的に行っている
自分の世界観を大切にしている
特に広瀬すずさんは、NHKの連続テレビ小説への出演をきっかけに、女優としての地位を確立しました。モデル業と女優業を両立させながら、それぞれのフィールドで結果を残しています。
また、本田翼さんはゲーム実況などを通じて新しいファン層を開拓し、「モデル=ファッションだけ」という枠を超えた活動を展開しています。
これらのトップモデルから学べるのは、「モデルという仕事を起点に、自分の可能性を広げていく」という姿勢です。20代のうちに多様な経験を積むことが、30代以降のキャリアにもつながっていくのだと感じます。
人気モデルたちの出身地や年齢から見えること
女性モデルランキングを見ていると、東京都出身の方が多い一方で、地方出身でも成功している方がたくさんいます。例えば、新木優子さんは東京都出身ですが、ローラさんは東京で育ったものの、多様なバックグラウンドを持っています。また、広瀬アリスさんと広瀬すずさんは姉妹でどちらも人気モデル・女優として活躍中です。
出身地や年齢、身長といった条件よりも、「自分の魅力をどう活かすか」「どう発信していくか」が重要だということが分かります。地方在住でも、SNSを活用すれば全国、さらには世界に向けて自分を発信できる時代です。
オーディションで選ばれるために大切なこと
モデルオーディションに応募する際、「どうすれば選ばれるのか」は誰もが気になるポイントです。私自身、何度もオーディションを受けてきましたが、合格する案件と落ちる案件がありました。その経験から学んだ、選ばれるために大切なことをお伝えします。
写真だけでなく「人となり」が見られている
オーディションでは、ポートフォリオ写真が重要なのは言うまでもありません。でも、それと同じくらい「あなたがどんな人なのか」も見られています。
応募時の自己PR文、SNSアカウント、メールの返信内容など、すべてが審査の対象です。実際、私がオーディションに合格したとき、クライアントから「写真も良かったけど、SNSの投稿に好感が持てた」と言われたことがあります。
普段からSNSで丁寧な発信を心がけ、撮影やブランドへのリスペクトを忘れないことが大切です。
「憧れ」を原動力に、でも現実的な目標設定を
「モデルになりたい」という夢や憧れは、活動を続ける上での大きなモチベーションになります。でも同時に、「どんなモデルになりたいのか」を具体的にイメージすることも重要です。
私の場合、最初は漠然と「モデルとして活動したい」と思っていましたが、活動していくうちに「エステやビューティー系のモデルとして、同世代の女性に共感してもらえる存在になりたい」という明確な目標が見えてきました。
目標が明確になると、どのオーディションに応募すべきか、どんな写真を用意すべきかも自然と分かってくるようになります。
モデル事務所への所属にこだわりすぎない
「モデルになるには事務所に入らないといけない」と思い込んでいる方も多いですが、実はそんなことはありません。今の時代、フリーランスとして活動しながら、案件ごとにエージェントを通じて仕事を受けるスタイルも一般的です。
芸能事務所に所属すれば大きな案件のチャンスが広がる一方で、活動の自由度が制限されることもあります。副業としてモデルを続けたい方、自分のペースで活動したい方は、無理に事務所に入る必要はありません。
私自身、フリーランスとして活動していますが、案件に困ったことはほとんどありません。SNSでの発信とこれまでの実績が、次の仕事を呼んでくれています。
モデル業界で求められる「美しさ」とは

「モデルは美人じゃないとなれない」と思っていませんか? もちろん、ビジュアルは大切な要素です。でも、モデル業界で求められる「美しさ」は、単なる顔立ちの良さだけではありません。
内面から滲み出る魅力
撮影現場で何度も感じるのは、「表情の豊かさ」や「雰囲気」が写真に大きく影響するということです。どんなに整った顔立ちでも、表情が硬かったり、自信がなさそうに見えたりすると、魅力的な写真にはなりません。
逆に、笑顔が自然で、リラックスした雰囲気を出せる人は、それだけで「また一緒に仕事がしたい」と思われます。美しさとは、見た目だけでなく、内面から滲み出る自信や優しさ、ポジティブなエネルギーなのだと感じています。
「可愛さ」と「大人の美しさ」の使い分け
20代は、10代の可愛さと30代以降の大人っぽさが混在する、非常に魅力的な年代です。案件によっては「可愛さ」を求められることもあれば、「落ち着いた美しさ」を求められることもあります。
私は、ヘアモデルの案件では「ナチュラルで親しみやすい可愛さ」を意識し、エステサロンの撮影では「大人の女性としての落ち着いた美しさ」を意識しています。自分の中にある複数の魅力を、状況に応じて引き出せるようになると、仕事の幅が広がります。
ビジュアルだけでなく「人としての魅力」
モデルという仕事は、撮影の瞬間だけで完結するものではありません。クライアントやカメラマン、ヘアメイクスタッフとのコミュニケーションが、良い作品を作る上で欠かせません。
現場で笑顔を絶やさず、感謝の気持ちを忘れず、周囲への気遣いができる人は、「また一緒に仕事がしたい」と思われます。これは、どんな職業にも通じることですが、モデル業界では特に重要だと感じています。
人としての魅力を磨くことが、結果的にモデルとしての魅力を高めることにつながるのです。
日本と世界のモデル業界の違い
日本国内でモデルとして活動している私ですが、世界のモデル業界にも関心があります。日本と海外では、求められるモデル像や活動スタイルに違いがあるため、知っておくと視野が広がります。
日本のモデル業界の特徴
日本では、モデルがタレントや女優として活動することが一般的です。NHKや日本テレビ、フジテレビなどの連続ドラマや映画、バラエティ番組に出演しながら、モデル業も続けるというスタイルが多く見られます。
また、専属モデルとして特定のファッション雑誌に所属し、読者との距離が近いのも日本の特徴です。SNSでの発信も盛んで、Instagramやブログを通じてファンとコミュニケーションを取ることが重視されています。
世界で活躍するために必要なこと
海外のモデル業界では、身長や体型、顔立ちに関する基準が日本とは異なります。ランウェイモデルを目指すなら、身長175cm以上が求められることが多く、よりグローバルな感覚が必要です。
また、英語力やコミュニケーション能力も欠かせません。私自身、将来的には海外での撮影にも挑戦してみたいという夢があるため、英会話の勉強を少しずつ始めています。
世界を舞台に活躍するモデルを目指すなら、日本国内での実績を積みながら、語学力や国際的な感覚を磨いていくことが大切です。
モデルとして活動する上での心構え
最後に、モデルとして活動していく上で私が大切にしている心構えをお伝えします。
「チャンス」は自分で掴むもの
モデルの仕事は、待っているだけでは来ません。オーディションに応募する、SNSで発信する、人脈を広げる…すべてが「自分でチャンスを掴む」行動です。
私も最初は「誰かが声をかけてくれるかも」と受け身でいましたが、自分から積極的に動き始めてから、確実に仕事が増えました。失敗を恐れず、まずは一歩踏み出してみることが大切です。
「オファー」に感謝し、誠実に応える
どんな小さな依頼でも、声をかけてもらえること自体がありがたいことです。報酬の有無に関わらず、一つひとつの仕事に誠実に向き合う姿勢が、次のオファーにつながります。
私は撮影後、必ずクライアントに感謝のメッセージを送るようにしています。そうした小さな積み重ねが、信頼関係を築き、リピート依頼につながっているのだと実感しています。
自分の「代表作品」を作る意識を持つ
モデルとして活動していく中で、「これが自分の代表作だ」と言える作品を作ることを意識しています。それは、有名雑誌の表紙でなくてもいいんです。自分が心から納得できる、素敵な写真を一枚でも多く残すこと。それが、あなたのポートフォリオを輝かせます。
私にとっての代表作は、地元の小さなアパレルブランドの広告写真です。報酬は決して高くありませんでしたが、ブランドの世界観と自分の雰囲気がぴったり合い、今でもお気に入りの一枚です。
20代だからこそできる、自分らしいモデル人生を

20代は、人生の中でも特別な時期です。10代の勢いと30代の落ち着きが混ざり合い、経験も感性も成熟してきたタイミング。モデルという仕事は、見た目だけでなく、人としての魅力が試される職業です。
私自身も、一度は離れたモデルの世界に28歳で戻ってきて、「自分の人生を撮られている」感覚を取り戻しました。10代の頃とは違う、大人ならではの表現ができるようになったことを実感しています。
モデルを目指すのに、遅すぎることはありません。むしろ、社会人経験を積んだ20代だからこそ、説得力のある表現ができるのです。
サロンモデルから始めて実績を積む
SNSで自分らしさを発信する
オーディションに積極的に応募する
事務所に頼らず、フリーランスで活動する
どんな形でもいいんです。あなたが「モデルとして表現したい」と思ったその気持ちが、すべてのスタート地点です。
たとえ遅いスタートだと感じていても、大丈夫。今日から一歩踏み出すあなたの姿を、レンズの向こうで待っている世界があります。
撮影現場で見せる笑顔、SNSで発信する言葉、クライアントへの感謝の気持ち。そのすべてが、あなたというモデルの魅力を作っていきます。
私も、子育てをしながら、ライターとしての仕事をしながら、それでもモデルとして活動を続けています。なぜなら、レンズの前に立つあの瞬間が、私にとってかけがえのない時間だからです。
あなたにも、きっとその瞬間が訪れます。自分を信じて、一歩を踏み出してみてください。20代のあなたには、無限の可能性が広がっています。
Modelicでは、フリーモデルとクライアントをマッチングするサービスを提供しています。
20代からモデルを目指したいという方は、まずは副業から始めてみませんか?