主婦モデルという生き方|家事・育児と両立する新しい働き方のカタチ

副業モデルの基礎知識

「子どもが少し大きくなったし、また何か新しいことを始めたい」「家事の合間に、自分も輝ける時間を持ちたい」

そんな想いから、”主婦モデル”という働き方に注目する女性が増えています。モデルと聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、実際には未経験からスタートできる案件が多く、年齢やライフステージに合わせた活動スタイルも可能です。

私自身、出産後に一度モデル業から離れましたが、娘が保育園に通うようになってから副業として活動を再開しました。エステサロンの撮影や、知人が経営するアパレル会社の仕事を通じて、改めて「主婦だからこそできるモデルの形」があることを実感しています。

この記事では、現役モデルでありライターでもある私が、主婦モデルのリアルな活動内容、始め方、注意点、そしてやりがいについて詳しく解説します。家庭を大切にしながら、自分らしく輝きたいと考えている方の参考になれば嬉しいです。

主婦モデルとは?

どんなキャリアの方でもモデルとして活躍できるのが副業モデルの魅力。もちろん主婦でも活躍できる。

主婦モデルの定義と活躍の場

主婦モデルとは、家庭や子育てと両立しながら活動するモデルのことを指します。専業主婦の方が空き時間を活用して始めるケースもあれば、私のようにライターなど他の仕事と掛け持ちしながら活動する方もいます。

活躍の場は想像以上に幅広く、通販番組、Web広告、雑誌、ヘアサロンのモデル、SNS案件など多岐にわたります。特に近年は「リアルな主婦の姿」を求める企業が増えており、ニーズが拡大しているのを肌で感じています。

例えば、私が最近担当したエステサロンの撮影では、「同世代の女性に親近感を持ってもらいたい」という依頼背景がありました。若いモデルさんでは出せない、生活感のある自然な表情や雰囲気が評価されるんです。

日本国内でも、主婦層をターゲットにした商品やサービスが数多く展開されています。そうした企業にとって、実際に家事や育児を経験している主婦モデルは、説得力のある広告を作るうえで欠かせない存在になっているのです。

主婦モデルの主なジャンル

主婦モデルと一口に言っても、活動するジャンルはさまざまです。自分のライフスタイルや興味に合わせて選べるのが魅力です。

ママモデルは、子どもと共演することが多く、ファミリー広告が中心です。子育て雑誌やベビー用品の広告などで活躍されています。お子さんとの自然な触れ合いが求められるため、日常の延長線上で仕事ができるのが特徴です。

ミセスモデルは、落ち着いた印象や上品さを重視されるジャンルです。化粧品、ファッション、美容系の広告などで求められることが多く、30代以降の女性が中心となって活動しています。年齢を重ねた美しさが武器になる世界です。

通販モデルは、未経験者も歓迎されることが多いジャンルです。カタログやECサイト、テレビ通販などでの商品紹介が主な仕事内容になります。撮影時間も比較的短く、家庭との両立がしやすい案件が多いのが特徴です。

SNSモデルは、自宅撮影やオンライン案件が中心で、InstagramでのPR投稿やライブ配信などが主な活動になります。移動時間がかからないため、小さなお子さんがいる方にも始めやすいジャンルです。

私は最初に通販モデルから始めました。撮影は半日程度で、現場も穏やかで、家庭と両立しやすい環境でした。夫にも理解を得やすく、「試しにやってみる」というスタンスで始められたのが良かったと思っています。

主婦モデルが選ばれる理由

芸能活動のキャリアや出演実績のあるタレントではなく、リアルなターゲットと同じ生活の経験者が求められている。

リアルさと信頼感が企業に求められている

なぜ今、主婦モデルが求められているのでしょうか。それは、若者モデルでは出せない”生活感のある表情”に価値があるからです。

広告業界では「ターゲット層=主婦層」という商品が数多く存在します。食品、日用品、美容商品、家電製品など、実際に商品を使う主婦の方々に向けた広告では、共感性が何よりも重要視されます。

例えば、食器用洗剤のCMで、実際に毎日食器を洗っている主婦が「これ、本当に汚れが落ちるんです」と笑顔で語る姿と、若いモデルが同じセリフを言う姿では、説得力が全く違いますよね。

年齢や経験を重ねた自然体の美しさは、ブランド価値を高める要素になります。完璧すぎない、でも丁寧に暮らしている雰囲気。そうした「リアルな美しさ」が、今の時代に求められているのです。

私自身、撮影現場で「自然な笑顔がいいですね」と言われることが多くあります。それは、日々の家事や育児で培われた、力まない表情なのかもしれません。

主婦ならではの強み

主婦モデルには、他のモデルにはない独自の強みがあります。

まず、家事や育児などのリアルな体験が説得力になります。実際に商品を使う立場として、その良さを自然に表現できるのです。撮影の際も、「こういう場面で使うなら、こんな持ち方がいいかも」といった提案ができることもあります。

次に、柔軟なスケジュール管理ができる人が多いという点です。もちろん家庭の都合を最優先にしながらですが、平日の昼間や短時間の撮影など、比較的調整しやすい案件が多いのも主婦モデルの特徴です。

そして、SNS発信を活用すれば、自宅からでも活動できます。私もInstagramで日常の様子や撮影の記録を投稿していますが、そこからお仕事の依頼をいただくことも増えてきました。

専業主婦の方でも、空き時間を使って少しずつ発信を続けることで、チャンスは広がっていきます。才能よりも継続する力が大切だと、活動を通じて実感しています。

主婦モデルの始め方

年齢や性別によって特徴があるように、主婦モデルには独自の強みがある。

① まずは自分のジャンルを決める

主婦モデルを始めるにあたって、まず考えたいのが「どんなジャンルで活動したいか」です。ファッションモデル、通販モデル、ミセスモデルなど、方向性を明確にすることが大切です。

「どんな自分を見せたいか」「誰に届けたいか」を考えてみてください。例えば、同世代の主婦の方に共感してもらいたいのか、それとも憧れの存在として見てもらいたいのか。その方向性によって、選ぶべき案件や事務所も変わってきます。

私の場合は、「同世代の女性が親しみを持てる存在」を目指しました。特別にスタイルが良いわけでも、美人というわけでもない。でも、丁寧に暮らしている雰囲気を大切にしたいと考えたんです。

未経験者の方は、まず通販モデルやWeb広告から始めるのがおすすめです。求められる経験やスキルのハードルが比較的低く、撮影の雰囲気も和やかなことが多いためです。

② ポートフォリオ・写真を用意する

モデル活動を始めるには、自分を紹介するための写真が必要です。これをポートフォリオと呼びます。

自然光で撮影した全身、上半身、笑顔の写真を準備しましょう。プロのカメラマンに依頼する場合、費用は1万円から3万円程度が目安です。ただし、最初はスマートフォンで撮影した写真でも十分な場合もあります。

メイクはナチュラルに、服装は清潔感を重視してください。派手すぎず、でも地味すぎない、バランスの取れた印象が大切です。背景はシンプルな白や淡い色の壁の前がおすすめです。

私が初めて応募した際は、家族に撮影を頼んだ写真を使いました。自宅のリビングで、自然光が入る窓際で撮影したものです。特別なスタジオでなくても、明るい場所で撮影すれば、十分に魅力的な写真が撮れます。

写真を撮る際は、カメラ目線の笑顔と、少し視線を外した自然な表情の両方を用意しておくと良いでしょう。依頼内容によって求められる雰囲気が異なるため、バリエーションがあると便利です。

③ モデル事務所・オーディションに応募する

写真の準備ができたら、次はモデル事務所やオーディションへの応募です。主婦やミセス向けの事務所は増えており、「未経験OK」「30代から50代歓迎」といった条件が緩い案件も多く見つかります。

応募フォームから写真と基本情報を送ると、選考が始まります。事務所によっては面接やオーディション形式の選考があることも。緊張するかもしれませんが、自然体で臨むことが一番です。

ただし、ここで注意したいのが、登録料や撮影料を高額請求する業者の存在です。正規の芸能事務所やモデル事務所であれば、多くの場合、所属にあたって高額な費用を請求されることはありません。「登録料10万円」「宣材写真必須購入」といった話が出たら、一度立ち止まって慎重に判断してください。

私が最初に応募したのは、知人から紹介されたミセスモデルを扱う小さな事務所でした。登録料などは一切かからず、案件ごとに報酬が支払われる仕組みでした。こうした健全な事務所を選ぶことが、安心して活動を続けるための第一歩です。

不安な場合は、事務所の評判をWebで調べたり、個人情報保護法に基づいた管理体制がしっかりしているかを確認したりすることをおすすめします。連絡手段がメールだけでなく、電話番号や所在地が明記されているかもチェックポイントです。

④ SNSで発信を始める

事務所への所属と並行して、ぜひ始めてほしいのがSNSでの発信です。InstagramやXで”活動の記録”を投稿することで、認知度が高まり、直接依頼が来ることもあります。

「#主婦モデル」「#ママモデル募集」「#ミセスモデル」といったハッシュタグを活用すると、同じ志を持つ人や、モデルを探している企業の目に留まりやすくなります。

投稿内容は、撮影の様子や、日常の中での丁寧な暮らしの風景など、自分らしさが伝わるものが良いでしょう。商品を使った感想や、ファッションコーディネートなども、企業からの依頼につながりやすいコンテンツです。

私が初めての案件を獲得したのは、Instagramの「#ミセスモデル募集」タグ経由でした。あるアパレルブランドの担当者が、私の投稿を見て「雰囲気が商品イメージに合う」と連絡をくださったのです。最初は信じられない気持ちでしたが、継続して発信していたことが実を結んだ瞬間でした。

SNSは、自分のペースで続けられるのが魅力です。毎日投稿する必要はありません。週に2、3回、無理のない範囲で発信を続けることで、少しずつフォロワーが増え、仕事のチャンスも広がっていきます。

主婦モデルの仕事内容と報酬

いわゆる正社員という形の労働者ではないし、資格を持った専門家でもないが、主婦モデルにはならではの働きやすさがある。

仕事内容の例

主婦モデルの仕事は、想像以上に多様です。私自身が経験したものや、周りの主婦モデル仲間から聞いた案件を含めて、代表的なものをご紹介します。

ECサイト用の商品撮影は、最も多い案件のひとつです。アパレルブランドや雑貨店のオンラインショップで使われる写真の撮影で、商品を着用したり手に持ったりして撮影します。撮影時間は数時間程度のことが多く、複数の商品を撮ることもあります。

サロンや美容広告の仕事も増えています。エステサロン、ヘアサロン、ネイルサロンなどの広告や、施術を受けている様子の撮影です。私が定期的にお仕事をいただいているエステサロンでは、実際に施術を受けながら撮影するため、仕事をしながらリフレッシュできるという嬉しいおまけもあります。

ファミリーフォトや雑誌出演は、家族と一緒に参加できる案件です。子どもと共演する場合もあり、親子の自然な触れ合いが求められます。育児雑誌やファミリー向けの広告などで活躍の場があります。

企業のPRイベントやCM出演は、選考倍率が高めですが、報酬も高く、やりがいのある仕事です。イベントでの商品紹介や、企業の広告映画への出演など、活動の幅が広がります。

報酬の目安

気になる報酬についてですが、案件の種類や拘束時間によって大きく異なります。あくまで目安として参考にしてください。

通販モデルの場合、1日の撮影で5,000円から3万円程度が相場です。拘束時間は4時間から6時間程度のことが多く、交通費が別途支給される場合もあります。私が初めて受けた通販の仕事は、半日の撮影で1万5,000円でした。

SNS投稿モデルは、1投稿あたり1,000円から1万円程度です。フォロワーの規模によって報酬が変動し、影響力が大きくなるほど高額になります。自宅で撮影できるため、移動時間がかからないのがメリットです。

雑誌や広告モデルは、1案件あたり1万円から5万円程度です。掲載される媒体の規模や、使用される期間によっても金額が変わります。交通費は別支給されることが多いです。

CMや映像案件になると、1回あたり3万円から10万円程度と高額になりますが、その分選考の倍率も高く、オーディションを経て選ばれることがほとんどです。ドラマや映画への出演となると、さらに高額になる可能性もあります。

月に2、3本の撮影でも、家計の足しになる金額になります。続ければ安定収入になりますし、やりがいと収入の両方を得られるのが魅力です。私の場合、月によって差はありますが、平均すると月3万円から5万円程度の副収入になっています。

主婦モデルとして活動する際の注意点

副業モデルには休みの制度があるわけではない。約束したけど活動できなかったということがないように、スケジュール管理は重要となる。

契約・スケジュール管理

モデル活動を始めるにあたって、必ず確認してほしいのが契約内容です。契約書の有無を確認し、報酬額、著作権の扱い、再利用の範囲などをしっかりチェックしましょう。

特に、撮影された写真や映像がどのように使われるのか、使用期間や使用範囲を明確にしておくことが大切です。「Web広告のみ」なのか「全媒体で使用可能」なのかで、本来の報酬額も変わってくるはずです。

スケジュール管理も重要な課題です。家事や子育てとの両立を考えると、スケジュールを詰め込みすぎないことが長く続けるコツです。無理をして体調を崩したり、家庭に支障が出たりしては本末転倒です。

私も最初の頃、依頼をいただくのが嬉しくて、立て続けに仕事を入れてしまったことがあります。その結果、家事が回らなくなり、夫にも心配をかけてしまいました。今は、月に3本程度を上限として、無理のないペースを保つようにしています。

断る勇気も必要です。条件が合わない案件や、都合がつかない日程の依頼は、丁寧にお断りすることも大切なスキルのひとつです。

悪質事務所・詐欺対策

残念ながら、モデル業界には悪質な事務所や詐欺まがいの募集も存在します。特に主婦をターゲットにした手口もあるため、注意が必要です。

「登録料10万円が必要」「宣材写真を必ず当社で撮影してください(5万円)」といった高額な初期費用を請求してくる業者には要注意です。正規の芸能事務所やモデル事務所であれば、所属時に高額な費用を請求されることはほとんどありません。

SNSでの”モデル募集”詐欺も増えています。DMで「あなたをモデルとしてスカウトしたい」と連絡が来て、最終的には副業商法や情報商材の購入に誘導されるケースです。甘い言葉に惑わされず、相手の素性をしっかり確認することが大切です。

私も以前、Instagramで「すぐに仕事を紹介できます」という怪しいDMを受け取ったことがあります。プロフィールを確認すると、実績や所在地が一切記載されておらず、明らかに不審だったため、すぐにブロックしました。

不明点は必ず契約前に確認すること。少しでも疑問に感じたら、家族や信頼できる人に相談してから判断しましょう。また、国内の正規の事務所であれば、個人情報保護法に基づいた管理体制が整っているはずです。

万が一トラブルに遭った場合は、消費生活センターなどの公的機関に相談することもできます。一人で抱え込まず、適切な支援を求めることが大切です。

家族との協力体制

主婦モデルとして活動を続けるうえで、最も重要なのが家族の理解と協力です。撮影日や出張案件が入る場合、家族に事前に理解を得ておく必要があります。

私の場合、活動を再開する前に、夫とじっくり話し合いました。「家事や育児に支障が出ない範囲で、月に数回程度の仕事をしたい」という希望を伝え、具体的にどんな内容の仕事なのかも説明しました。

最初は夫も「本当に大丈夫?」と心配していましたが、実際に撮影の様子を話したり、いただいた報酬で家族で外食したりすることで、徐々に応援してくれるようになりました。今では「今月はどんな撮影があるの?」と興味を持って聞いてくれます。

家庭を支えながら活動を続けるためには、周囲との調整が不可欠です。保育園の送り迎えや、急な子どもの体調不良にも対応できるよう、柔軟性を持った働き方を心がけています。

また、撮影で得た収入の使い道を家族で共有することも、理解を得るうえで効果的です。「この仕事で得たお金で、家族旅行に行こう」といった具体的な目標があると、家族全員でモデル活動を応援する雰囲気が生まれます。

子どもにも、年齢に応じて説明しています。「ママはお洋服を着て写真を撮るお仕事をしているんだよ」と話すと、娘は「ママかっこいい!」と喜んでくれます。こうした家族の笑顔が、何よりのモチベーションになっています。

主婦モデルを長く続けるコツ

レッスンに通うなどの専門的なことではなく、体型や健康など基本的なことの管理が重要。

体型・健康管理

モデルとして活動を続けるうえで、体型や健康の管理は避けて通れない課題です。ただし、無理なダイエットや過度な運動は必要ありません。

睡眠、食生活、運動を日常の習慣にすることが基本です。私は毎朝30分のウォーキングを日課にしています。子どもを保育園に送った後、少し遠回りして帰るだけですが、この習慣のおかげで体型を維持できていると感じます。

食事は、極端な制限をするのではなく、バランスよく食べることを心がけています。料理が趣味なこともあり、旬の野菜を使った料理や、タンパク質をしっかり摂れるメニューを意識しています。家族の健康にもつながるため、一石二鳥です。

最近はサウナにも興味を持ち、月に1、2回通うようになりました。リフレッシュできるだけでなく、肌の調子も良くなった気がします。自分なりの健康法を見つけることが、長く続けるコツだと思います。

年齢による変化を受け入れながら、”今の自分が一番美しい”という気持ちを大切にすることも重要です。20代の頃とは違う美しさがあり、それは経験を重ねた人にしか持てない魅力です。

体型や年齢にコンプレックスを感じることもありますが、それを個性として受け入れることで、自信を持って撮影に臨めるようになりました。完璧を目指すのではなく、健康的で自然体でいることが、主婦モデルには求められているのです。

信頼関係の構築

モデルの仕事は、技術やルックスだけでなく、人間性も評価される世界です。撮影現場での礼儀、対応力、感謝の姿勢が、次の依頼につながります。

私が心がけているのは、撮影現場でのコミュニケーションです。カメラマンやスタッフの方々に挨拶をしっかりすること、指示を素直に聞くこと、撮影後にはお礼を伝えること。当たり前のことですが、こうした積み重ねが信頼関係を築きます。

また、SNSでのタグ付けやお礼投稿も欠かさないようにしています。撮影していただいた写真をInstagramでシェアし、関わってくださった方々への感謝を表現します。これは単なるマナーではなく、次の仕事につながる大切な営業活動でもあります。

ある撮影で知り合ったカメラマンの方が、後日別の案件で「また佐藤さんにお願いしたい」と指名してくださったことがありました。理由を聞くと、「現場での雰囲気が良く、一緒に仕事がしやすかった」とのこと。技術面だけでなく、人としての信頼が評価されたことが、本当に嬉しかったです。

時間を守ることも基本中の基本です。主婦だからこそ、時間管理には気を配っています。子どもの急な体調不良など、やむを得ない事情で遅れそうな場合は、できるだけ早く連絡することを徹底しています。

こうした小さな積み重ねが、「この人にまた頼みたい」という気持ちにつながり、継続的な仕事へと発展していくのです。

ブランドとしての自分を育てる

モデルとして活動を続けるなかで、「自分らしさ」を確立することが大切です。SNSでの発信は、自分というブランドを育てるための重要なツールになります。

Instagramの統一感を持たせることを意識しています。色味やテーマを揃えることで、フォロワーの方に「この人はこういう世界観を持っている」と伝えられます。私の場合は、ナチュラルで温かみのある色調を基調に、日常の丁寧な暮らしを切り取った写真を投稿しています。

投稿する内容も、ただの日記ではなく、見てくださる方にとって価値のある情報を心がけています。例えば、撮影で学んだポージングのコツや、家事の合間にできる簡単なストレッチ、おすすめのスキンケア方法など、実用的な情報を織り交ぜています。

継続発信が”選ばれるモデル”への近道です。最初は反応が少なくても、諦めずに続けることで、少しずつフォロワーが増え、共感してくださる方が現れます。

私も最初の半年間は、フォロワーが100人程度で、反応もほとんどありませんでした。でも、「自分のペースで続けよう」と決めて発信を続けた結果、1年後には1,000人を超え、企業からの依頼も増えてきました。

SNS以外でも、実際の撮影現場での評判が口コミで広がることもあります。「あの主婦モデルは対応が良い」という評判が業界内で広まれば、自然と仕事の依頼が増えていきます。

自分の強みを理解し、それを磨き続けること。そして、謙虚さを忘れずに、常に学ぶ姿勢を持つこと。これが、長く活躍するための秘訣だと感じています。

主婦モデルは、第二の人生を豊かにする選択肢

主婦モデルは、家庭を大切にしながら自分らしく働ける”新しい生き方”です。未経験でも挑戦できる案件が多く、努力次第で長く続けられる世界でもあります。

家庭や子育てに追われる日々の中でも、「自分を取り戻せる時間」として、モデル活動は大きな魅力があります。撮影現場で「素敵ですね」と声をかけられたり、自分が出演した広告を見つけたりする瞬間は、何物にも代えがたい喜びです。

もちろん、楽なことばかりではありません。家事や育児との両立に悩むこともあるでしょう。思うように仕事が決まらない時期もあるかもしれません。それでも、一歩踏み出してみる価値は十分にあると、私は自信を持って言えます。

モデルという仕事を通じて、私は多くのことを学びました。自分の魅力を再発見できたこと、新しい出会いがあったこと、そして何より、娘に「ママは自分の好きなことに挑戦している」という姿を見せられることが嬉しいです。

年齢や経験は、決してハンデではありません。むしろ、それが武器になる世界です。専業主婦として家庭を守ってきた方も、他の仕事と掛け持ちしながら活動したい方も、それぞれのペースで輝ける場所があります。

「興味はあるけど、私にできるかな」と迷っている方へ。完璧である必要はありません。まずは写真を撮ってみる、SNSで発信してみる、小さな一歩から始めてみてください。

カメラの前で輝くあなたの姿が、きっと周りの誰かの希望にもなるはずです。そして、その輝きは、あなた自身の人生も豊かにしてくれるでしょう。

私自身、まだまだ成長途中です。これからも家族を大切にしながら、モデルとしてもライターとしても、自分らしく活動を続けていきたいと思っています。

もし主婦モデルに興味を持たれたなら、ぜひ一歩踏み出してみてください。あなたの新しい人生のステージが、そこから始まるかもしれません。

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